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ニンテンドーダイレクトとアフィブログにまつわる問題について、どうしても言っておきたいことがある

@pico_chicoです。任天堂代表取締役社長・岩田聡さんの急逝によせて書きたいことがたくさんあるのですが、まだうまくまとめきることができませんでした。追悼記事についてはぜひ書き上げたいと思っていますが、その前にどうしても書いておきたいことがあります。それは、ニンテンドーダイレクトアフィブログにまつわる問題について。

ニンテンドーダイレクトという情報発信の仕方

社長自らが“直接”プレゼンを行うNintendo Direct(以下、ニンダイ)。2011年に始め、一週間で100万Viewもの閲覧数*1を叩き出すこともあったというモンスターコンテンツです。あたらしい情報発信のカタチを定着させたことは、岩田社長の功績の一つと言ってよいと思います。

アフィブログ」と戦った人でもあった

そのニンダイをはじめたきっかけについて、岩田社長は株主総会でこのような話をしています。

まず、「Nintendo Direct」を始めた非常に大きなきっかけは、「私たちが何かゲームの情報を発表したとしても、その情報を私たちがネットに上げるよりも早く、何らかの形でゆがんだ形で拡散してしまう」ということが当時非常に大きな問題になっていたことでした。それは、「私たちのメッセージが正しくお客様にお伝えできない」ということであり、「ゲーム内容などのお客様が求めていらっしゃる情報は、お客様に直接お伝えして受け取っていただくほうがよいのではないか」ということをちょうど1年前の決算説明会で申し上げたと記憶しています。

2012年10月25日(木) 第2四半期決算説明会 - 質疑応答より引用)

名指しでの批判はもちろん、「アフィリエイトブログ」「バイラルメディア」「まとめブログ」のような用語は使っていないけれども、一部の煽り記事及びネット上での拡散などに対して自衛・対抗するためにはじめたという説明です。

アフィブログに掲載された訃報記事の扱い

上記のような理由から、“ゆがんだ形での拡散”の片棒をかついできたと言えるブログの訃報記事をTwitter等で拡散することについては一悶着ありました。

その“アフィブログ”も一応変わりつつはある

フリーライターの赤木氏のツイートに対してはちま起稿が反論記事をアップしていたようです。

訃報記事は公式の告知を使い、もちろん批判などはしておりません。 また、当ブログは岩田社長の動向を日本で一番詳しく追ってきたという自負があります。

これまで任天堂を攻撃してきたといいますが、少なくともここ最近は余程悪い噂や課金ネタ、 あまりにもひどいE3などでしか批判をしておりません。これは偏向報道でしょうか?

脊髄反射的にまとめブログを叩きたい意図があるのでしょうが、 「人の死を自らの主張を通すための材料として利用する人間」と「はちま起稿とその読者」、 どっちが「正真正銘の人間の屑」なのでしょうかね。

-- 岩田社長の死去にかこつけて「はちま起稿とその読者」批判に持っていこうとする悲しい人が出現、せっかくだから反論しておく : はちま起稿

この件についてはこれ以上のコメントは差し控えたいと思いますが、ボク自身はいわゆるアフィブログのたぐいはChromeアドオンのPersonal Blocklistに公開されているブロックリスト*2を放り込んで検索結果から追い払っている程度には避けています。

Google公式アドオンだし、この際紹介しておきますね。 chrome.google.com

おわりに:

アフィブログ”も変わりつつはあるというのは一応認めた上で、それでもやはり好きになれない理由というのは、たとえば発売前のゲームタイトルでググるアフィブログのゴシップ記事がトップにヒットしたりすること、であったりするわけです。たしかに、かつてよりも煽りタイトルなどは減ってはいるのですが…。

他にはこんな問題もあったりしますが、現状いちいち上げているとキリがない気もする。

dobonkai.hatenablog.com

今はただ、岩田前社長のご冥福をお祈りいたします。